学生時代に熱中していたことは?

大学時代に熱中していたのは、ビジネス論の研究とプログラミングです。もともとプログラミングは非常に苦手で、大学のクラスでも居残りをさせられることがあるほどでした。当時は「将来プログラミングを職にすることはない」と思っていましたが、ITビジネスの研究室に所属していたこともあり、「プログラミングの基礎もわからないままではまずい」と考え、徐々にプログラミングに触れるようになりました。本格的に開発に熱中するきっかけになったのは、2010年にテスターとして参加したインターン先でのiPhoneアプリ開発です。自分の書いたコードが実際に手元の端末で動くことに感動し、そこからどんどんアプリ開発の世界にのめり込んでいきました。

サイバーエージェントに入社を決めた理由は?

当時、学生ながらiPhoneアプリ開発会社を設立し、代表を務めるなど、強い起業志向がありました。しかし、自分を井の中の蛙にしないために、一度しっかりとした会社でエンジニアとして技術力を徹底的に学ぶことを決意しました。数年後の起業を前提に、自分にとって働きやすく学べる会社を探していました。面接を受けるきっかけは、インターン先のBBQでサイバーエージェントの社員の方に出会ったことです。調べていくうちに、「退職すら応援し、辞めた後も背中を押してくれる」という記事を目にし、選考を受けてみようと思いました。実際、面接官にも「3年で辞めます」と宣言していたのですが、そんな私を受け入れてくれる社風が決め手となり、入社を決めました。

数ある事業部の中から、SGEに決めた理由は?

私がゲーム事業を選んだのは、純粋にエンジニアとして技術力を高めたかったからです。私はゲームが特に好きなタイプではなく、所有しているコンシューマーゲーム機もわずかですが、技術的な視点から見ると、最も複雑なアルゴリズムや高負荷なサーバー運用が求められるのはゲーム事業だと考えました。そのため、学生時代にアプリ開発で培った経験を活かしつつ、エンジニアとして最も成長できる環境としてゲーム事業を選択しました。

今の仕事内容とやりがいは?

今もバックエンドエンジニアとして新規ゲームタイトルのインフラ構築やサーバー実装を担当していますが、やはり最もやりがいを感じるのは新規サービスをリリースした時ですね。リリース時はサーバー負荷が最も高くなるタイミングですが、そのインパクトを想定通りに捌き切り、障害なく1日を終えられたときの達成感は格別です。また、現在はCTOとして開発職全体を統括する立場でもあるため、現場のメンバーが成長したり、ある瞬間に「覚醒」したと感じられる場面に立ち会えると、とても嬉しくなります。そうしたメンバーの成長を実感できることが、今の自分にとって大きなやりがいになっています。

今までで一番印象に残っているプロジェクトや出来事は?

最も思い出深いのは、GOODROIDで一番最初に出したタイトル「もやしびと」の開発です。当時、エンジニアは私含めて2人だったので、バックエンドエンジニアでしたが、iOS・Androidのネイティブと言われる部分のコードも書いていました。会社設立から1ヶ月くらいでサービスローンチをしましたが、すぐに日本のAppStoreでNo.1、台湾やアジア諸国でもNo.1を獲得。会社を早期に軌道に乗せることができたことはベンチャーとしてのスピード感や熱量的なところで非常に良い経験ができたなと思っています。

SGEで身につくスキルは?

エンジニアとしての技術力といった点は間違いなくどの分野も市場でトップレベルの技術を身につけられると思います。SGEの文化の一つでもある、子会社を横断した施策やチームも多くあるので、他の子会社や部署のエンジニアなど、いろんなバックグラウンドを持った方々と話す機会も多いので、多種多様なエンジニアの視点を学べることもいい点だと思います。

今後の目標は?

GOODROIDを世界に誇れる会社にすることです。当社は「おもしろくあれ!」を企業理念として、世の中をもっと面白く、そして便利にしていける企業を目指しています。現在は、グローバル向けのカジュアルゲームに注力していて、全世界で累計5億ダウンロードを突破しています。今後も様々なことを仕掛けていきながら、技術責任者として、ゲーム開発だけでなく多角的なサービス運営を支え、技術力でも世界に誇れる組織の実現を目指していきたいです。

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