開発をはじめたきっかけは?

開発の原点は、中学生の時に読んだSF小説です。作中では、ロボットが人間の仕事を全て行っていました。その時に「将来仕事を奪われないために」という危機感からC言語を独学で始めました。その後、大学生になり書店でUnityでゲーム開発ができることを知り、Unityを触り始めて、ゲーム開発にのめり込んでいきました。

学生時代に熱中していたことは?

高校時代はバンド活動に熱中していました。ギターとボーカルを担当し、ライブハウスで精力的に活動していました。その情熱は、大学生になってゲーム開発へと移りました。1年間かけて制作したゲームをApp StoreやGoogle Playにリリースしたのをきっかけに、その後個人制作を2年間ほど続けました。ユーザーさんの声を聞きながら改善を重ねる中で、「自分の作ったものを誰かが楽しんで遊んでくれる」ことの喜びを実感しました。

サイバーエージェントに入社を決めた理由は?

一番の決め手は「人の良さ」でした。社員の皆さんが、まるで自分のことのように入社した私のキャリアや将来を考えてくれる姿がとても印象的でした。また、周りには技術に対してわくわくしながら挑戦している先輩たちが多く、その姿を見るだけで刺激を受けます。そんな環境で挑戦をすることで、自分自身も高みに行けると感じたことが、入社を決めた大きな理由です。ゲーム開発がやりたくて、そしてグラフィックスに携わりたいと思って入社したのでSGE一択でした。

今の仕事内容とやりがいは?

執行役員CTOとして、業界的にも新たな表現を模索し続けることが私のミッションです。3Dライブを体験してくれるユーザーの皆さんに“キャラクターたちがすぐそこにいる!”と感じてもらえるようにしたい。そんな夢を実現するための技術を磨き、その追求を続けています。また、キャラクターたちや照明などの表現に対するグラフィックスの責任者として「ライブとして映えるルック」も追及しています。今年の『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク(以下、プロジェクトセカイ)』のリアルライブでは、UnityからUnreal Engineへの切り替えをしました。そのようなルックとして映える表現の追求と技術選定までも責任を持って行えることにやりがいを感じています。

今までで一番印象に残っているプロジェクトや出来事は?

最も印象深かったのは、プロジェクトセカイの3回目のリアルライブにアサインされたことです。当時はテクニカルアーティストとしてゲーム開発に携わっていましたが、「グラフィックスをもっと追求したい」という思いをSGEに対して発信していたところ、初のUnity開発が決まっていたそのプロジェクトへの参加を打診されました。ライブのグラフィックスだけでなく、システム開発まで社内で行える開発の全てを担当しました。開発だけでなく、キャラクターたちの魅力や感情をより自然に伝えるために、照明の反映や質感の研究を重ね、現在も使われている照明反映システム「DECO ENGINE」を開発しました。組織の技術基盤を創り上げたという経験は、その後の自信にもつながりました。

SGEで身につくスキルは?

SGEでは、主体的に動き、開発から組織運営まで、いろんな自分がしたいことを伸ばせる環境があります。「裁量が大きい」というのはよく聞くと思いますが、そんな言葉では足りません。キャリアの可能性は自分次第でどこまでも大きくできます。エンジニアスキルを極める道も、ディレクター系に進む道も、可能性は無限大にあります。

今後の目標は?

ENCOREを世界トップの3DCGライブ会社にすることです。キャラクターたちの世界が目の前のステージに広がっているような体験を実現するために、技術革新を進めていきたいと思っています。私自身はもともとグラフィックスエンジニアとして、キャラクターの魅力やルックをもっと引き出したいという思いが強くあります。個人的には、世界的にも通用するグラフィックス開発者を目指しています。また、会社としても、ハードウェア面・ソフトウェア面の両方からアプローチを模索しながら、ユーザーの皆さんがキャラクターたちと“会える”、そして“感動できるライブ”を実現するための技術革新を実現したいと考えています。

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